ストレスと呼吸

 

日常生活の中で、多くの人が「ストレス」という言葉を何気なく使っています。

そもそも「ストレス」とはどんなもの?

 

一般的には、外部から刺激を受けたことによって生じる緊張状態のこと、とされています。

その外部からの刺激とは、いろいろありますが…

例えば、天候や騒音といった環境的な要因、病気や睡眠不足などの身体的な要因、また不安や悩みなどの心理的な要因、また人間関係がうまくいかないとか、仕事が忙しいといった社会的な要因などがあげられます。

 

でも、どのような状態でも、今生きているということは、生かされているということなのです。

私たちを生かしてくれているのは、自律神経なのです。

食べたものは胃で消化してくれるし、栄養を吸収し、血液にのって各細胞に栄養と酸素を送り届けてくれる。

私たちの内部は、自律神経と血液などの循環と、細胞が新しく生まれ変わる新陳代謝の働きで、免疫力と回復力と抵抗力が維持されます。

だから、少々の病気でも治るという「ちから」は持っているのです。

でも、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、循環も悪くなるし、新陳代謝もうまく働かない。

それによって、免疫力が下がるし、抵抗力がなくなるし、回復力も乏しくなり、病気も治りにくくなるし、病気にかかりやすくなるのです。

 

健康を回復するには、「元のちから」を高めなければいけないのです。

元々持っている回復力、抵抗力、免疫力を高めるために、内側と関わっていけるのは「呼吸」だけなのです。

自分の中の内臓の働きは、自分のものなのに、自分で動かすことができないです。

そこは自律神経が働いてくれているのですが、その自律神経に唯一関われるのが「呼吸」なのです。

 

そして、天空気功で伝えている呼吸法は健康になるだけではないのです。

暮らしている中で、仕事や社会生活において、いろいろな問題と言われることが起こります。

健康面だけが特別な問題ではなく、すべて内側の状態が乱れることで、それらが外側に反映しているだけなのです。

逆に言えば、内側を整えれば、外側も整ってくるのです。

自分の内側の自律神経によって働くところの中真さえ整えれば、外側に現れる問題は、すべて解決するのです。

 

その呼吸法が「丹田呼吸法」なのです。